魔人伝奇OROTHI [ま]
角川スニーカー文庫 著/赤月黎 イラスト/山×2
京都から東京にやってきた主人公:大蛇が真人:白夜にであったことから物語が始まり
父親から送り出された件である竜姫澪のもと 対魔士要請学校 龍醒学院に入学、かつ 対魔社 竜姫の社員として 白夜の魔の封印をサポートすることに・ってな感じ
この作品のタイトルにもある「魔人」というのは妖怪と人間の間の子とされているが
異なる存在の間に子供ができるわけもなく 真人が魔を胎内に封じて浄化して人として生まれるのが真相
しかし 通常の魔人はその浄化されて生まれてきた人間の子孫であり その血統の最初にあたる始祖型の魔人は現代では稀な存在となっており本人は現時点では知らないが主人公が始祖型の魔人という設定
一応 父親は阿修羅という人物となっているが 大蛇が始祖型魔人なら血縁上の父親じゃないってことだよなあ・ 胎内に封じた魔が浄化されて人として生まれるってことは私生児ってことだし 封じる魔ってものが「生物」といえるものじゃないなら生物学的には単為生殖? でも単為生殖だと生まれてくるのは母親のコピーみたいないになるはず・・ そこまで深く考えんでもいい設定なのか?
この世とあの世のひずみで生まれる魔、妖怪とそれを浄化する対魔士、そしてその上にいるのは政治的な力をもっているような機関
(なんかオトコを見せてよ!倉田君を彷彿とさせるな)
そういった世界の中で主人公は始祖型の魔人とはいえ実力はまだまだぺいぺい
政治機関が陰陽寮からきてる設定なんだが・・・真人が使ってるのは 仏教の真言だし、主人公の力の元 獄煉封印の表四門 裏四門って八熱大地獄の名称からきてるし 設定としちゃちぐはぐだね・・
八大地獄や地獄の十王(裁判官)は道教からだし地獄の概念は仏教やその元はバラモンからもきてるようだし ナラカ(奈落)とかね
対魔のエリートが通う学院って作中でいわれてるけど じゃ対魔の学校って全国にどれだけある設定なんだよと・・ シリアスものの割には世界の設定があんまり練れてないと思われる
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