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烙印の紋章Ⅸ [ら]


烙印の紋章 9 (電撃文庫 す 3-23)








昨日買ってきて寝る前にサクッと読破

前巻最後でオルバがギル王子として帰還したことで今回はビリーナとの再会や政治的な混乱で過ぎる巻だと思いきや その報が届いたグール皇帝は偽物として討つことと判断したため展開はすぐにアプター対メフィウス中央との戦いに移行します

しかも皇帝が新たな三将を討伐に向かわせ、今巻で戦端が開くどころかビスク到達までと結構展開は早いです

オルバは結局王子として戻ったところでメフィウス中央からは偽王子扱いなので本当に偽王子であることと変わんないね

本物のギルが死ぬ事件となった花嫁のライラがオルバを本物のギルと認識したままビリーナの小間使いとしてもぐりこんだり、オルバが偽物と確信しているイリーナが画策を開始したり、ビリーナの祖国ガーベラの動向など対メフィウス本国以外の火種が発生してます

オルバの仇 オーバリーはまだ生きていること、復讐時に生き延びたオーバリーの部下がどうやら帝都にきてるらしいなどオルバの正体をしる人物の伏線はまだ伏せられたまま

前巻で使者としてアプターに到達するまでに傷を負ったシークは今回の戦いで命を落とすこととなりますが
その代わり主人公オルバが自分の戦いに対する覚悟を決める(死ぬのは屍のいちばん上でなければならない)こととなります

あとがきで 1巻のあとがきの文句について触れられているが シークが死ぬことは「何を失うのか」の答えではなくこれから更に失うものがあるってことかな? 
もし更に何か失うとすると さしあたってはビリーナあたりか?

でも「その答えがわかる日がひょっとしたら近づいてるのかもしれません」なんて書かれると終わりが近いという暗示?
対メフィウスはそれほど長くはならなくても バルバロイとか隣国2国との関係とかあるからそんなにすぐに終われないとは思うんだけどなあ




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