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竜殺しの過ごす日々 [ら]


竜殺しの過ごす日々 1 (ヒーロー文庫)

竜殺しの過ごす日々 1 (ヒーロー文庫)

  • 作者: 赤雪 トナ
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: 文庫




著/赤雪トナ  イラスト/碧風羽

新創刊されたレーベル ヒーロー文庫の第一弾
同じく第一弾として刊行された「理想のヒモ生活」と一緒に読んでみた  奇しくもというか反対にラノベのありがち設定ともいうべきか「理想のヒモ生活」と同様の展開で現実世界の日本の一般人が異世界に行き、英雄になるわけでもなく異世界での日常生活を描いたもの


タイトルに竜殺しとあるのでファンタジーで英雄なり勇者として召喚されてドラゴンと戦うのか 英雄となった後の生活の話に思えるが竜殺しになったは唯の偶然

現在日本で暮らす一般人の少年(年齢からすると高校生)の主人公:渡瀬幸助(以後コースケ)が週刊漫画雑誌を買いにコンビニに向かっていたところ、いかなることが起こったのか世界は暗転

気がつけば異世界の空中 あとは重力に任せて落下 落ちた先は竜の中でも最強で邪悪な存在だった黒竜の弱点

衝撃で瀕死の状態になるが弱点に上空から人間魚雷をかまされた黒竜は死亡

その時 黒竜に生贄として捧げられていた治癒術師のホルンは生贄として運ばれていたが黒竜が死んだことでその後の生を得て、竜の隣に瀕死状態でいたコースケを治癒術で癒す

ホルンとコースケはホルンの友人のエリス(エリシール)の元に身を寄せる

コースケはこの世界に飛ばされてすぐに瀕死状態となってしまったため分からなかったが言葉が通じないことや魔法、竜なんてものがある異世界に来てしまったこと この世界でいう流離人となってしまったことをする

しかもこの世界はその経験や得た力がステータスで表示されたり、力や能力に伴って称号が付けられたり、冒険者や人間以外の種族も一般的に存在しているようななところでまるでRPGのゲーム世界

個人に特殊な能力:ギフトを先天的に持っていたり後天的に得てそれが称号になったり、魔物などを殺すとその力を吸い取る吸収と呼ばれる現象が存在する

そのため黒竜にぶつかって倒してしまったのも偶然であってもその竜の中でも最強の力をコースケは吸収してしまっていた

コースケは竜殺し2の称号を得る そのギフトとして竜殺1のステータス1ランクアップ、竜殺し2の行動に上方補正となりステータス平均B- と過去の人類最強の英雄の平均すら上回る事態になっていた

しかしこの異世界に来たばかりのコースケは通訳の魔法を使わなければ 当然ながら言葉もわからず、話せないし文字も読めない

そのことから竜殺しの名前を権力者に利用されることを防ぐため、名前を広めずに暮らしていくことにする

ホルンよりこの世界の社会形態や存在する種族、神、挨拶などの一般常識を教えてもらい、大陸に名を知られるエリスからは日常生活で使う魔法も習い始め、日常の巻割などの作業をして竜殺しによって得た力や行動の補正の効果も実感する

エリスの元を訪れた弟(拾った赤子を育てたので息子といえるが)の冒険者ボルドスより戦い方を教わる

この世界で生きているための最低限の知識と能力を得たコースケはエリスより一ケ月の生活費と剣を買う金を貸しだされ 街にでて一ケ月でその生活費を稼げるかどうかを試すこととなる

ボルドスとともに人口5万人ほどのベラッセンの街に入り、剣の入手後ボルドスも所属するギルドの登録でそこの受付見習いウィアーレと出会う

称号はなるべく隠すはずだったがウィアーレはそのギフトによってコースケの称号をあっさりと知ってしまう
以後ウィアーレはエリスとともにコースケとはこの世界で長い付き合いとなることに

ベラッセンではボルドスと同じ宿屋に泊まって暮らすことにしてギルドの依頼をこなして金を稼いでいく

人からすると害しかない魔獣であっても殺すことにはためらいがあることとギルドに所属する冒険者のような強さや名声を求めていないこともあり、ネトゲの一般クエストのような危険が少ない一般市民からの雑用の依頼をこなしていくコースケ

1人であってもそのステータスは人並み外れたコースケは問題なく依頼をこなしギルドや依頼者からの評判を上げていくが 一般的な冒険者からは雑用ばかりをこなす「小銭あさり」と呼ばれるように

冒険者からの評判は気にせず目標の一月分の生活費を稼ぐことを目標にするコースケ
達成するまでにウィアーレが育った孤児院がらみの事件でヴァイオレントバルブという危険な魔物と戦うこととなるがその際 同行することとなった冒険者たちにより常識外れの身体の頑強さと力を知られる

その事件の解決でウィアーレの孤児院の院長から以後愛用することになる耐斬 耐刺、耐熱に優れたジャケットを譲り受ける

その後 ティラノサウルスのような魔物を張り倒したりして ステータスの高さと経験の少なさのアンバランスを少し埋めたあと目的を達成して一旦 エリスの家に買えるところで一巻終了


最初に出会ってしかも瀕死を治療するのはホルンだし、セリフだけみると老成した感じだが長生族のため見た目は若いエリス、宿屋の娘のシディと雑談したり、ギルドの受付のウィアーレなど登場する女性キャラは多いがラブでコメなハーレム展開にも萌える展開にもなりません

生きていくためのお金を得るために依頼をこなして暮らす日々が綴られるってな感じではあるのですが世界から見てチートな能力のためそれほど苦労して鬱になるような展開もなし


日曜にヒーロー文庫のこの2冊を読んで昨日の帰宅後webで両方の作品の1巻以降の展開をまとめ読み
竜殺しが過ごす日々

webで続きが読めるので以後ラノベの続刊を買うかどうかわからないので・後の展開をちょこっと

ネタバレになりますが以後も名が広まらないように注意はしながらとなりますが様々な依頼と出会いを経て人間の規格を超えていき過去の英雄と戦ったり大陸の存続をかけた事件のフォローを神から依頼されたりなど大事件も起こりはしますが 基本はギルドの依頼を受けたりしてエリス、ウィアーレと過ごすことになります
最終的には自分の目的をある事件のあと子供の笑顔のためにおもちゃを作ることに決めますが本編後の3年後においても人間の便利屋どころか竜や神の便利屋になってます
1巻に登場したホロンやシディは以後 意外にも出番はあんまり無しですな 


行動補正がついてどんどん万能になっていったコースケの有能ぶりはSSやらない夫は約束を守るようですのやらない夫を思い出したよ


それにしても小説家になろうのサイトにあるラノベ風のやつは異世界に飛ばされる主人公だらけだな


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