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新刊雑感 烙印の紋章 12巻 [新刊雑感]


烙印の紋章XII あかつきの空を竜は翔ける(下) (電撃文庫)

烙印の紋章XII あかつきの空を竜は翔ける(下) (電撃文庫)

  • 作者: 杉原智則
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2012/10/10
  • メディア: 文庫



11巻のあとがきにあったようにこれで最終巻

前巻ではギルは皇帝と対峙し皇太子であることを認めさせた上でエンデに進行してきたアリオンへの加勢に発ち、ビリーナはライラより本物のギルは初夜権を行使しようとした挙句に死んでいることを明かされたところで終わっていた


ライラから本物の皇太子の死を告げられたビリーナはこれまで接してきたギルのことを思いかえし、回想の中のギルの顔にオルバの仮面を見る


実の娘イネーリがギル側についたことから反目することになった皇后メリッサはグールや親皇帝派と共に竜神教神殿に立てこもる

ギルもエンデに向かい各々がそれぞれの思惑で行動し始めたため混乱するメフィウスの帝都ソロン

政治権力を得るため独断に過ぎるイネーリとその行動を押さえ込もうとするオーダイン
神殿は取り囲んだものの立てこもった皇后たち一派への対処に手をこまねいている

ソロンへ乗り込んできたビリーナはイネーリとの交渉を行い、イネーリから敵認定されることになるが神殿への交渉役を行う

その間 神殿にて軟禁状態のグールは竜神教の長老に体を乗っ取られそうになるが銃で自らの頭を撃って自害



ギルはエンデへの加勢に向かいアリオンのカセリアと剣を交えて退かせる

しかし魔道士が操るアリオン兵に撃たれ、同時に魔道士が人の犠牲によって作り出した空間に精神を閉じ込められる

魔道士ザファルは人の運命図を塗り替えてきたギルがどこの力から干渉を受けているか調べるが、魔道士の敵対勢力のバルバロイからは何も力を受けておらず 魔道士の息子であったフェドムに使えていた魔道士ヘルマンがオルバの仮面と共に干渉していたことを知る

ホゥ・ランにより魔道士の精神への干渉を解かれたギルはアリオンへの追撃を開始
(魔道士の会話により魔道士のタヒーとホゥ・ランは人造バルバロイ人の実験体らしいことが明かされている)

ギルが目覚めない間にギルの代役としてオルバに扮していたカインはアリオンに討たれるがその仮面を持ってメフィウス軍を鼓舞して進む


神殿に入ったビリーナは皇后メリッサによりギルが烙印を持つ奴隷を皇帝と呼ぶことができるのか問われるが 人の血筋を見ることも過去を知る術も持たない自分は共に過ごしたことで見極めるだけといい ギルを王者として夫として認めると答える

そこに竜神教長老があらわれ、既にグールが死んだことを告げ 皇后が身ごもる子供を次の手として共に神殿を去っていく


かつて個人的に交わした三国同盟の3者 ギル、エリック、ゼノンが揃って対抗したことでアリオンの侵攻は中止 アリオンを招きいれたエリックの兄ジュレミイは退却前のカリオンに斬首され死亡

帝都ソロンに戻ったギルはグールの棺を前にそのグールにささやいていた影に飲まれそうになるところを声をかけてきたビリーナにより引き戻される

ギルはビリーナにメフィウスの母になってもらいたいといい、ビリーナからは話すべきことを催促されギルからもそれに応えるところで本編は終了


あとはメフィウス、エンデ、ガーベラの直後の様子とギルの婚礼及び戴冠式を控えて催された剣闘大会後であった出来事で締められている



ちょっと話が詰められすぎって感じがします
魔道士たちはギルにとって関わってくる敵ではあっても「倒さないといけない存在」ではないせいか特に決着はみないままで終わってます

西方編からこっちに戻ってくるまではよかったけれど最後の2巻はイマイチか・
そういえば西方タウランの姫エスメナは以後ギルには関わらずタウランに留まってます

魔道士が関わったことで話が難解になっただけのような気がします ホゥ・ランも活躍の場は竜の世話以外は本巻でギルを起こすくらいだったけどそのバックボーンがはっきり語られないまま
魔道士は深い設定にせずに単に技術職として戦記ものになっていたほうがよかったのにと思います



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